話題の点検商法詐欺の悪質な手口【牛飼、スーパーサラリーマン清水】

最近、点検商法の詐欺で逮捕される人が増えております。
共通しているのが、Tiktokを中心としたSNSでキラキラした生活や日常を発信していた人達が実は詐欺師だったというものだったので、一部のネット民の間で話題になっています。
少し前には、「牛飼」という方が逮捕されました。

インスタグラムのプロフィール文がめちゃくちゃブーメランで面白いですね。
この方は、SNS活動では「投資」をして稼いでいるという風に偽っておられました。
青汁王子こと、三崎優太さんのYouTubeチャンネルにも登場しており、三崎さんが「本当に稼いでいるのか、投資の取引履歴を見せてください」と言ったときにしどろもどろになっていたので、個人的には一発で偽物だなとわかりましたが、高額なサロンも繁盛してそうだったので騙されていた人も多かったのでしょう。
逮捕された今、彼が儲けていたのは投資ではなく「詐欺」だったことが明るみになってしまいました。
次に、最近では「スーパーサラリーマン清水」という名前で一時SNSで時の人になった方が逮捕されました。
この逮捕された二人に共通するのが、「詐欺」であり、点検商法詐欺です。
ものすごいブランドものをたくさん身につけていましたので、かなり儲かっていたと思います。
ネット上では様々な、誹謗中傷などが飛び交っています。
「悪いことして稼いでいそう」「詐欺師面やし丸出しやんけ」などのコメントが散見されます。
物事の事象や、メディアの操作に乗ってしまうとそのような思考になってしまいますが、少し見方を変えてみるのも面白いと思います。
私は、この方たちには当然なんの感情も抱きません。
ただ、この事象を見て思ったのが「稼ぎ」と「罰」のバランスです。
詐欺とネットでは騒がれていますが、彼らが「詐欺」で立件されるかはわかりません。
個人的には、めちゃくちゃ難しいと感じています。
この日本社会というのは、「詐欺」で立件するのはとても難しいんですね。
なにで、立件するのかわかりませんがこの詐欺だけで見たとき、実刑になる可能性は低いんじゃないかと思います。
ただ、牛飼さんも、スーパーサラリーマン清水さんも前科があるのか、余罪があるのかわかりませんから、どうなるのかは予想もできないのですが、個人的にはそれほど重い「罰」ではないのかなと思います。
仮に、それほど重い「罰」ではないのなら、これだけ儲かったリターンと比べれば、それほど悪い話ではないという見方もできますよね。
何物でもない凡人が、大きな「富」を得ようと思えば多少のアングラなこと、グレーなことも仕方がないという思考ができる方なら、この見方も理解できると思います。
もちろん、実行することは犯罪の可能性もありますからオススメはしませんが、こうしてこのサイトで手口を公開することは、何らかの役に立つと思いますので、彼らを短期間でここまでの富をもたらした具体的な手口について解説をしたいと思います。
「点検商法+火災保険」で懐に入る
彼らがこの手口をしていたかはわかりませんが、いまから解説するものは実際に点検商法で富を得た方から聞いた手口になります。
まずは無差別に、訪問するというところからスタートします。
しかしながら、無差別といってもエリアはきちんと決めるようです。
その、基準は「直近で台風の影響が大きかったところ」だそうです。
訪問して、インタフォン越しにこう言います。
「あの~すみません。近くで工事しているものなんですけど、お宅の屋根瓦が一部破損しているように見えたんですが雨漏りとかしていませんか?」と。
ほとんどの方は怪しいですから、取り繕うことはないと思いますが一部の人は「本当ですか!?」となります。
玄関先まで、出てきたら「遠くからだったんで、確かではないので、迷惑じゃなければ一度屋根に登ってみてみましょうか?」と言います。
玄関先まで、出てきたら高確率で屋根に登ってもいい許可をもらえるようです。
屋根に上ったら、ポケットに忍ばしていた小さいトンカチで屋根瓦の一部を破壊して、スマホで写真をとります。
ちなみに、空手やっている人がパンチで瓦割ったりしているのを見たことがある人も多いと思いますが、屋根瓦は少しの力で簡単に割れます。
屋根から降りてきて、家の人の写真を見せれば当然驚きます。
今すぐ、直したいと思います。
「見積もりをとりましょうか?」と言うかと思いきや、ここで予想外の提案をするそうです。
「このエリアはこの前の台風で、屋根瓦に被害が出ている人が多いんですよ。でもお家の火災保険で治せるので一度、保険会社とやり取りしてみましょうか?」と言うそうです。
実は、あまり知られていないのですが住宅で必ずと言っていいほど入っている火災保険では火災だけではなく、台風の被害でも保険金が支払われるのです。
家の人からすると、屋根瓦を治すのにいらない出費がかかるということが頭をめぐっていますが、火災保険で無料で治るという思いがけない提案で、その業者にどんどん信頼を寄せていきます。
うまく火災保険の保険申請もして、無料で屋根瓦を補修。(業者は保険会社から工事料金をもらう)
もちろん、ここで終わりません。
屋根瓦の工事だけで、あれだけのブランド物を購入することはできません。
屋根瓦の工事をしている中で、「せっかくなので」ということで追加で工事をどんどん受注していきます。
一度、工事が始まると「あれも、これも」と人間の心理的になります。
なので、多くの人が考えていた予算以上に支払う事になるのですが、このケースでもまったく同じことをします。
結局、いずれかは工事をしようと考えていた方が大半です。
あとは、どこの業者にお願いしようかと考えていて、なかなか重い腰をあげなかった人から根こそぎ工事を取るわけです。
工事代金の大きいのが、水回りです。
お風呂、トイレ、洗面所、キッチンなど。
このあたりを一通りやると、500万円くらいになります。
ここでがっぽりと利益を取るという手法のようです。
ピンポン訪問をする兵隊は、キラキラ生活に感化された若者で構成されていて、すべて業務委託なので労働時間もありませんし、固定給もありません。
取ってきた工事代金に応じて、報酬を払うだけですから雇用主にリスクがありません。
これで、あそこまでの成り上がりに成功したというわけです。